東南アジアニュース/イメージ画像

タイ・エアアジアX 日本就航の可能性

記事の概要

マレーシアの格安航空会社エアアジアのグループ会社であるタイ・エアアジアXが2月3日付でタイ民間航空局から航空運行事業認可を正式に取得した。

タイ・エアアジアXは、2機のエアバスA330-300型機(377席)でバンコク・ドンムアン国際空港から就航する。

エアアジアXのアズラン・オスマンラニCEOは13年8月に都内で、バンコクからの日本路線など、東南アジアと日本を結ぶネットワーク拡大計画を明らかにしている。

元の記事を読む→ 【2014年02月08日:Aviation Wire

長距離路線担当のエアアジアX

やった~!

日本国内線からは昨年秋、早々と撤退してしまったエアアジアですが、やはり日本市場自体は捨てていません。タイに設立したグループ会社を日本路線に就航させるようです。

エアアジアは大きく分けて2つのブランドを持っています。1つはエアアジア。国内線や片道4時間程度までの国際線が中心で、使用する機材はエアバスの小型機A319やA320です。

本拠地であるマレーシア以外の東南アジア諸国にも進出を進めており、昨年はフィリピンの格安航空会社ゼストエアを子会社化し、社名をエアアジアゼストに変えました。エアアジアゼストはフィリピン国内線の他、上海線など国際線も持っています。

もう一つのブランドが今回の記事に出てくるエアアジアXです。主に4時間を超える国際線を担当し、使用する機材はエアバスの大型機A330です。現在はオーストラリア路線などに就航しています。

日本からタイは6時間くらいでしたっけ? A320では厳しいですので、これをA330のエアアジアXに担当させるということでしょう。

日本と東南アジアを結ぶLCC路線

さて、ピーチやジェットスターなどで日本でも知名度が上がってきたLCC。一度使ったら割高なレガシーキャリアを二度と使う気になりません。

ってのは言い過ぎかもしれませんが。なにせ安いですし、僕が住んでるフィリピンは片道1時間かからないフライトがほとんどですので、最近はLCC以外ほとんど使わなくなりました。東南アジアではそれくらい普及しています。

では、日本から東南アジアへのLCCってどれくらいあるんだろう?と思って、ちょっと調べてみました。

3月に路線の休止、新設がありますので今年の3月30日以降についてですが、成田からはセブパシフィック航空でマニラ、スクート航空でシンガポールの2路線、羽田からはエアアジアXでクアラルンプールのみ、中部はセブパシフィック航空のマニラとエアアジアXのクアラルンプール、そしてLCC天国の関空はセブパシフィック航空とジェットスターでマニラ、エアアジアXでクアラルンプール、ジェットスターでシンガポールと3都市4路線の充実ぶりです。

これは成功するはず!

と、文章でだらだら書いても実態がよくつかめないと思いまして、地図に落としこんでみました。ご覧ください。

日本から東南アジアへのLCC路線

みなさん、どう思われます? 僕は非常に違和感を感じました。マニラとクアラルンプールとシンガポールだけです。他の都市にはLCCが就航してないんです。

しかもですよ、ビエンチャンやプノンペンに就航してないのは分かります。でもなぜバンコクに就航していないのか? よりによってマニラに東名阪すべてから就航しているのに。

マニラ在住の僕にとってはありがたいですが、どう考えてもマニラよりバンコクのほうが日本からの訪問客は多いはずです。また、日本に観光旅行に行けるだけのお金を持っている人の数でも、貧乏フィリピンよりタイのほうが絶対に多いはずです。

今回のエアアジアXによるバンコク-日本路線の開設。明らかにようやく、やっと、ついに、といったところでしょう。バックパッカーや若い人にも人気のタイですので、LCCの需要は確実に期待できます。東名阪に福岡を加えた4都市に同時就航なんて嬉しいニュースもあるかも?

まぁ、それ以前に、タクシンと反タクシンの騒ぎを収めてくれないことには誰も喜んでタイに行こうとは思わんだろうけどね。苦笑